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初めての×××をあなたに
第6章 勇気を出して
***
その日の20時過ぎ、橘さんはいつものように一人で店を訪れた。
「橘さん!いらっしゃいませ」
カウンターの席に案内して、オーダーを聞く。
しばらくして、飲み物を橘さんの元へ運ぶと、カウンターの端に置いていたチラシを見ていた。
「あ、それさっき実行委員会の方が置いていったんです」
それは毎年行われている花火大会のチラシだった。
「そっか。もうそんな季節なんだね」
「この花火大会があると、夏が始まるって感じがしますよね!」
橘さんはチラシを元のあった所へ戻した。
「橘さんは花火大会行かれるんですか?」
「いや……2年くらい行ってないかな。美月ちゃんは?」
「私は高校の時の友達と毎年行ってました。でも今年はどうかな……。その友達、彼氏が出来たから、彼氏と行くだろうし……」
「そっか。お互い行く相手がいないってちょっと寂しいね」
私と橘さんは小さく笑った。
その日の20時過ぎ、橘さんはいつものように一人で店を訪れた。
「橘さん!いらっしゃいませ」
カウンターの席に案内して、オーダーを聞く。
しばらくして、飲み物を橘さんの元へ運ぶと、カウンターの端に置いていたチラシを見ていた。
「あ、それさっき実行委員会の方が置いていったんです」
それは毎年行われている花火大会のチラシだった。
「そっか。もうそんな季節なんだね」
「この花火大会があると、夏が始まるって感じがしますよね!」
橘さんはチラシを元のあった所へ戻した。
「橘さんは花火大会行かれるんですか?」
「いや……2年くらい行ってないかな。美月ちゃんは?」
「私は高校の時の友達と毎年行ってました。でも今年はどうかな……。その友達、彼氏が出来たから、彼氏と行くだろうし……」
「そっか。お互い行く相手がいないってちょっと寂しいね」
私と橘さんは小さく笑った。