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淫らデッサンに疼く人妻
第1章 茜と衛一
「あなた……ありがとう」
二人の呼吸が平常通りに戻ると、茜が言った。
ベッドに並んで仰向けになりながら。
「こちらこそ」
そう言って、茜の唇にキスをする衛一。
もう何千回とされているのに、茜は喜びに胸をときめかせた。
「前回したときから間隔が空いてしまって、ごめんね」
衛一は申し訳なさそうに、茜の目を見て言う。
そう、二人が愛を交わすのは、これが3週間ぶりだった。
二人はともに27歳。
新婚当初の4年前は、少なくとも週に2回は必ず性交していた二人だったが、年を追うごとに回数は減っていた。
二人の間に子供はいないのだが、衛一の仕事が多忙を極めていたことが、回数減少の主な原因だ。
最近は深夜に帰宅することも珍しくない衛一。
そして、明日から、衛一は出張で1週間、家を空ける予定になっている。
そのため、相当疲れてはいたものの、衛一は茜を3週間ぶりに抱いたのだった。
二人の愛は、現在も全く冷めてはいないのだが、最近の衛一は仕事に追われ、茜を抱く余裕がないらしい様子だ。
3週間以上もの間、寂しさに身を焦がしていた茜だったが、ようやく心も身体も満たされることができた。
「気にしないで。明日からの出張、気をつけてね」
「うん、ありがとう。まぁでも、近場だから、そんなに心配しないで」
「近場でも心配するよぉ」
「大丈夫だってば」
笑顔で茜の頭を撫でる衛一。
茜は愛しさが抑えきれず、夫の唇にキスをした。
衛一は優しく微笑んでいる。
「明日から一週間、この家でひとりなんだから、むしろ茜の方が俺は心配だな」
「大丈夫よ。ずっとこもりっきりってわけでもないんだし。友達にも会うから」
「ああ、美雪とか?」
「うん、そうだよ。他にも友達いっぱいいるし」
美雪は、茜と衛一の大学時代からの友人だ。
もう一人、現在美雪の夫である三郎という男とも仲が良く、大学在学中はしょっちゅう、この四人で遊びに出かけたものだった。
その後、茜と衛一、美雪と三郎が相次いで結婚。
だが、深い愛情が持続している茜たちとは対照的に、美雪と三郎の夫婦関係はすでに破綻しているらしく、現在は別居状態だという。
それでもいまだに、美雪も三郎も二人とも、茜たちにとって大切な友人であるということは変わらなかった。
二人の呼吸が平常通りに戻ると、茜が言った。
ベッドに並んで仰向けになりながら。
「こちらこそ」
そう言って、茜の唇にキスをする衛一。
もう何千回とされているのに、茜は喜びに胸をときめかせた。
「前回したときから間隔が空いてしまって、ごめんね」
衛一は申し訳なさそうに、茜の目を見て言う。
そう、二人が愛を交わすのは、これが3週間ぶりだった。
二人はともに27歳。
新婚当初の4年前は、少なくとも週に2回は必ず性交していた二人だったが、年を追うごとに回数は減っていた。
二人の間に子供はいないのだが、衛一の仕事が多忙を極めていたことが、回数減少の主な原因だ。
最近は深夜に帰宅することも珍しくない衛一。
そして、明日から、衛一は出張で1週間、家を空ける予定になっている。
そのため、相当疲れてはいたものの、衛一は茜を3週間ぶりに抱いたのだった。
二人の愛は、現在も全く冷めてはいないのだが、最近の衛一は仕事に追われ、茜を抱く余裕がないらしい様子だ。
3週間以上もの間、寂しさに身を焦がしていた茜だったが、ようやく心も身体も満たされることができた。
「気にしないで。明日からの出張、気をつけてね」
「うん、ありがとう。まぁでも、近場だから、そんなに心配しないで」
「近場でも心配するよぉ」
「大丈夫だってば」
笑顔で茜の頭を撫でる衛一。
茜は愛しさが抑えきれず、夫の唇にキスをした。
衛一は優しく微笑んでいる。
「明日から一週間、この家でひとりなんだから、むしろ茜の方が俺は心配だな」
「大丈夫よ。ずっとこもりっきりってわけでもないんだし。友達にも会うから」
「ああ、美雪とか?」
「うん、そうだよ。他にも友達いっぱいいるし」
美雪は、茜と衛一の大学時代からの友人だ。
もう一人、現在美雪の夫である三郎という男とも仲が良く、大学在学中はしょっちゅう、この四人で遊びに出かけたものだった。
その後、茜と衛一、美雪と三郎が相次いで結婚。
だが、深い愛情が持続している茜たちとは対照的に、美雪と三郎の夫婦関係はすでに破綻しているらしく、現在は別居状態だという。
それでもいまだに、美雪も三郎も二人とも、茜たちにとって大切な友人であるということは変わらなかった。