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淫らデッサンに疼く人妻
第12章 蕩ける美雪
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「つ、ついに……美雪ちゃんと……」
 美雪を駅まで見送りにいき、弟子たちを帰したあと、ひとりになったアトリエ内にて近崎は呟いた。
 圧倒的な幸福感と充足感が、近崎を包んでいる。
 美雪がシャワーを浴びたあと、再びポーズをとらせたが、近崎は全くデッサンに集中できなかった。
 それは弟子たちも同じようで、彼らの画用紙には美雪の身体の輪郭程度しか描きこまれていない。
 近崎のシンボルを受け入れ、大声であえぐ美雪の姿を思い出すと、冷静になれなかったのだろう。
 むろん、近崎も同じだった。
「まさか、こんなにあっさりと……」
 挿入までには一悶着ありそうだと予期していた近崎にとっては、少々意外だった。
 美雪からそれとなく話は聞いている通り、彼女は夫と別居中なので、そのことも影響しているのかもしれない、と近崎は考える。
「それにしても……あんなに素晴らしいとは……。まだ抱きたくなる」
 先ほどまで美雪が立っていたモデル台に手を触れながら、近崎は回想する。
 彼のシンボルを股間に挿しいれ、気持ち良さそうにあえいでいた美雪を。
 そしてまた、話が「もし子供ができてしまったら、結婚して責任を取る」という方向にいったときも、美雪が決して嫌がる素振りを見せなかったことが、近崎を喜ばしい気持ちにさせた。


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