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淫らデッサンに疼く人妻
第14章 茜、再びアトリエモデルに
「お気になさらず。軽蔑なんて、しておりませんから。その……私もすごく興奮してしまい、お見苦しいところをお見せしてしまいまして……近崎さんもそういうご気分になられるのも、仕方のないことかと思います……。ただ……先ほども申しましたが……夫がいますので、その……さっき、なさろうとした行為だけは、ご勘弁いただけますか?」
「ええ、もちろんです。では、本日はこの辺りにしておきましょうか。私のせいで、大変ご迷惑をおかけいたしました。以後気をつけます」
「あ、えっと……デッサンはもう、よろしいんでしょうか?」
 茜が気になって尋ねた。
「次回、同じポーズでお願いいたしますね。ああ、もちろんですが、今回のお給金は、しっかり1コマ分お支払いいたします」
「ええ?! でも……」
「お詫びの気持ちも含めまして……。それでは、服を着てくださいね」
 言われるがまま、茜は服を着始める。
 茜本人も驚いたのだが……慣れてきたせいか、近崎の前で裸になっていることや、着替えをしていることに対しては、あまり羞恥心を感じなくなってきていたようだ。
「これが、美雪の言っていた『慣れてくれば、何でもない』ってことなのかな」と、茜は密かに心の中で思っていた。
「本日は本当に申し訳ございませんでした」
 近崎は再び茜に頭を下げる。
「いえ、本当にもういいんです。気にしておりませんから」
「次、いつ来ていただけますか?」
 近崎の問いにしばし考える茜。
「んっと……特に予定もなくて……」
「でしたら、明後日はいかがでしょう?」
「ああ、はい。問題ございません」
 茜は特に断らなかった。
 近崎が与えてくれる快楽から、既に逃れられなくなっているようだ。


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