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第7章 やっぱり発情しちゃいますっ！

　柚留もそんなふうに、あたしの絵柄を気に入ってくれたのか。嬉しくてニマニマしちゃう。
　柚留は何かを言おうとして口を開きかけたけど、あたしの様子をしばらく見て、口を閉じた。

「うーん、ちょっと違うけど、そんな感じかなー」
「あれ、違うの？」
「まりねちゃんの絵、すごく可愛いと思うよ」
「ありがとー！」

　なんだかはぐらかされたような気がしないでもないけど、嬉しいので素直に礼を言った。
　柚留はまたイラストに意識を戻して、眺めている。
　その間あたしは手持ちぶさたで、スケッチブックを開いてみたりした。だけどアソコの絵ばかりで、なんとなく居たたまれなくなって閉じた。
　うーん、こんなことしてる場合でもないんだけどなぁ。てか漫画を進めないと。そんな意思に反して、あたしの視線は自然とファイルを覗く柚留へと向く。柚留の整った、可愛らしい横顔へと。