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あたしに全部見せなさいっ!
第7章 やっぱり発情しちゃいますっ!

「そう……だね、またお母さん来ちゃうかも」
「え? じゃあやっぱり、こういうのやめよーよ……」

 怯える柚留の顔を挟むように、顔の両横に両手をついた。いわゆる壁ドン?

「それはダメ。お母さんね、声が聞こえた気がしたって言ってたんだ。多分柚留のエッチな声」
「ええ!?」

 もちろん嘘。柚留はそんなに声なんて出してないし。
 だけど、柚留は嘘だなんて疑ってないようで、顔を真っ赤に染めた。

「やだ、ねえ、もうやめよ……まりねちゃん。もっと別の方法で協力するから。こういうのは……」

 切々と訴えてくる柚留。その唇に、自然とあたしの目は行く。さっき声を押し殺そうと噛んでいたせいか、いつもより赤みを増した気がする、まるで果実みたいな柚留の唇。
 それを奪うため、脳ミソをフル稼働させた。

「だから、柚留が変な声洩らさないように、あたしが柚留の唇塞いであげる……」
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