この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あたしに全部見せなさいっ!
第7章 やっぱり発情しちゃいますっ!
せっかく一難去ったと思ったら。今度は柚留が問題行動を起こしていた。
ふんぬぅぅぅ、と気合いを入れて、拘束から逃れようとしていたのだ。ガムテープを自力で剥がそうと、顔を真っ赤にして奮闘中。慌ててトレイを机において、柚留の真ん前に立った。
柚留がびくっとする。
「なーに逃げようとしてるわけ? ガムテープ無理やり剥がしたら、クローゼットの扉が剥がれちゃうかもしれないでしょ? そしたら弁償だからね、弁償っ」
少しだけ剥がれかけたガムテープをあたしはまた手のひらで貼りなおした。
「だって……。お、お母さんでしょ? 今の。もし部屋入ってきて、こんなとこ見られたら……」
「大丈夫、コーヒー持ってきてくれただけだし。それに……」
もう来ないでって言ったから部屋には来ないよ。そう言おうとして、押し黙る。あることを思い付いて。