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あたしに全部見せなさいっ!
第9章 二人の気持ち
こんなにあっけらかんとしている柚留が信じられないっ!
……それとも柚留は、あの人に襲われても良かったのかな。触られるの嫌じゃなかった? あたしがいなかったら、キスもしてた?
ーーあの人ともエッチなこと、できたの?
「う……っ」
そう考えたらいっきに涙が溢れてきて、あたしは無意識に、柚留の胸に顔を埋めていた。
「……まりねちゃん?」
少し慌てた柚留の声。
「やだぁ……っ」
あたしは柚留の体をぎゅっと抱きしめる。柚留が他の人とエッチするなんて、絶対に嫌だった。考えただけで、悲しくて震えそうになる。
女だってやだし、男だってやだ! あたし以外の誰かが、柚留にそういう目的で触るのなんて許せない。
「柚留は……あたしのなのっ」
直前に怖い思いをして感情の高ぶったあたしの口からは、独占欲の塊みたいな言葉が出てしまう。