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あたしに全部見せなさいっ!
第9章 二人の気持ち
「何言ってんのっ。相手はチャリだよ、全力で追ってきたら逃げきれないんだよっ。今日大丈夫でも、また違う日に襲われたらどうすんのっ! 通学路もバレてるし……」
「多分、大丈夫だよ。だってあの人……」
柚留の言葉がそこで止まる。あたしを振り向いて、大きく目を見開いた。
あたしはたまらず、柚留の両腕を掴んだ。
「なんで柚留は、そんな冷静なのっ! 襲われかけたんだよっ! あたしがあそこに居合わせなかったら、あのままもっといろいろされちゃってたかもしれないんだよっ! 体触られたり、き、キスとかエッチなことも……っ、無理やり……っ」
言葉にしてみて、それがどんなに嫌で恐ろしいことなのか、改めて実感する。
酷いことをされるかもしれないし、抵抗したら傷つけられるかもしれない。本当にレイプされて、無理やり犯されちゃう可能性だってあったのにっ。