この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あたしに全部見せなさいっ!
第10章 あたしに全部見せなさいっ!
ふいに柚留がくすくすと笑った。
「まりねちゃん、可愛い……」
それもあんまり言われ慣れてないせいで、ますます照れて頬の熱が増した。
柚留の手のひらが、あたしの胸を撫でる。壊れ物に触れるように、そーっと。
この前のような乱暴さはなくて、それもあたしを安心させる。
羽織っていたパーカーを、そっと脱がされた。部屋は暖房がきいていて寒くはなかったけど、薄着になるのはそこはかとなく心もとない。
上はシャツ、一枚だけになっちゃった。
柚留の手が再び胸元に伸びる。そっと揉まれて、体がついつい硬くなってしまう。
「なんか、すごく緊張してるね」
言われて、体中がガッチガチに強張っていたことに気付いた。鼻息まで荒くなってそう。
あれだけ柚留の体を見たり触ったりしたのに、同じことを今度は逆にされそうになって、するのとされるの、気持ち的にこんなに違うのかと思う。