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あたしに全部見せなさいっ!
第11章 エピローグ

柚留と西木くんも、つまめる料理やドリンクバーを注文し、またみんなで乾杯しなおした。
詩織が持っていた原稿を西木くんに渡す。って、勝手に人が描いたビーエル漫画を読ませてるし。
そういえば、今まで詩織は自分が腐女子ってことを隠してたのに、西木くんには打ち明けてるのにも驚いた。きっと、初めてじゃないかな、彼氏に言うの。まあ、確かに西木くんの性格であれば、言っても気にしなそうではあるけど。
今もビーエル漫画をパラパラと読みながら、「ふーん、女の子の萌えってよくわからんなぁ……」なんて言って眉間に皺を寄せている。
ふいに詩織が、言った。
「んで、今日ファミレスに呼んだのは、もちろんまりねの原稿完成の打ち上げってのもあるんだけど、もう一つ、あたしからの重大発表がありまして」
「重大発表?」
みんなして首をかしげる。
なにそれ、聞いてないぞ。

