この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あたしに全部見せなさいっ!
第3章 オトコの研究法!?
いつも優しくて、あたしに甘い柚留。きっと協力してって頼めば、嫌とは言わないはず。
あたしは急いで今の時間を確認した。深夜一時前。
明日は土曜で学校は休みだけど、さすがにもう寝てるだろうなぁ。連絡してみようか一瞬迷った。だけど思いとどまる。
寝てる方が、好都合だ。
思いついたら即行動! それで失敗もよくあるけど、一応この行動力は長所のつもり。
あたしは着ていた部屋着にパーカーを羽織り、そっと部屋の窓を開けた。そこから外に出て、屋根やサッシづたいに隣の家を目指す。
あたしの部屋は二階。隣に住んでる柚留の部屋も二階で、ちょうど窓を伝っていくとたどり着ける場所にある。
小さい頃、一回だけ父親と大喧嘩して、その方法で柚留の部屋までプチ家出したことがあったんだけど、その日以来柚留はずっと部屋の鍵を開けたままにしておいてくれてるんだ。だから、夜中でもこっそり忍びこむことができる。