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あたしに全部見せなさいっ!
第4章 男の子の体
これからって時にっ。
「……何?」
柚留から離れ、憮然と問いかける。
「あら? 勉強道具ないじゃない」
「今休憩中ー」
「あ、そ」
勉強が嘘って、バレたかなぁ。
だけどお母さんは、何も言わずに今度は柚留に視線を向ける。
「柚留ちゃん、今日ご飯うちで食べる? 柚留ちゃんのお母さん、帰ってくるの遅いでしょ?」
柚留の家は共働き。小さい頃から、親が帰ってくるまでよくあたしの家で遊んでいたりした。夕飯もうちで食べていた。中学上がってからはだいぶ減ったけど。
「いいんですか?」
「もちろんっ。オバサン、腕によりをかけて作るからねっ。何食べたい?」
「ありがとうございますっ! じゃあ僕、買い出し行ってきますっ」
「ええ!?」
それにはお母さんだけじゃなく、あたしもびっくり。
「でも、まりねの勉強見てくれるんじゃ……」
あれれまだバレてなかった。