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あたしに全部見せなさいっ!
第4章 男の子の体
「息抜きに、外に行こうかなって……」
しどろもどろの柚留。息抜きって、まだ柚留を呼んで三十分くらいだってばっ。
さすがに騙されないでしょお母さん。
「あらぁ、そうねー、勉強には息抜きも必要よねー。じゃあ、お願いしちゃおうかな、買い出し」
って、お願いしちゃうんかーいっ!
本当、柚留にめろんめろんなんだからぁ!
「じゃあ今お金と、買うものをメモして持ってくるわね。本当に柚留ちゃんはいい子ね。まりねと大違い。待っててね」
上機嫌でドアを閉めるお母さん。
「柚留、あんた逃げる気でしょ?」
びくりと、柚留の肩が揺れる。
「違うよ、ご馳走になるなら買い出しくらいって思っただけで……」
目が泳いでるぞ、こら。
ぶすーっと頬を膨らませるあたしの手を、柚留はぎゅっと握ってきた。
「まりねちゃんも行こう?」
「帰ってきたら続きね。約束だよっ」
「……はーい」
まあいっか。一ヶ月間、柚留の体はあたしのものなんだから。