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あたしに全部見せなさいっ!
第5章 三次元にも発情中!?
「窓、開けるね」
捨て終えて、柚留が言う。あたしは無言で頷いた。換気だ。
柚留はベッドを下りて服を着始める。あたしは徐々に冷静になってきて、それに比例して、罪悪感でいっぱいになっていった。
こんなことするために柚留を呼んだわけじゃないのに。嫌がる柚留に無理やりひどいことをして、射精までさせてしまった。漫画のために呼んだのに、後半はそんなの全然頭からいなくなってて……。
とにかく、謝らなきゃっ。そう思って大きく息を吸い込んだ瞬間。
「……漫画の参考になった?」
「え?」
どきりとする。
服を着終えた柚留が、あたしの方を見ていた。
「う、うんっ」
とっさに頷いてしまう。
「良かったねー。〆切に間に合うといいね」
本当だったら怒るとこなのに、柚留はやっぱり笑顔だった。漫画のためって信じて疑ってないんだろうな。このキングオブお人好しめっ。
その笑顔と言葉に、あたしの胸はズキズキ痛んだ。