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あたしに全部見せなさいっ!
第6章 二十四時間発情中!?
でもあんなこと言えないし……。思い出すだけで、頬が熱くなる。
「ん? どーかした? なんかまりね、顔赤くない?」
「ぼ、ぼちぼち!」
「なーんなの! さっきからぼちぼちぼちぼちって!」
「え、何!? 何が!?」
「言葉のキャッチボール!」
言われて、詩織の話全然聞いてなかったのに気付く。
慌てていい募ろうとして、あたしの視線が止まる。
教室の前のドアから柚留が入ってくるのが見えた。
柚留もあたしを振り向いた。一瞬だけ目があったのに、あ……と思うまもなくすぐに逸らされてしまう。
あたしも気まずくなって、そのままうつむいた。
……やっぱり、ほんとは土曜のこと怒ってる、かな。
謝ろうと思ってた。ちゃんと。気まずいけど、今日会ったらそれだけは伝えようと思ってたのに、どのタイミングで声をかければいいかわからない。
そうこうしているうちに、ホームルームを告げるチャイムが鳴った。