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あたしに全部見せなさいっ!
第6章 二十四時間発情中!?

 ようやく昼休み。
 また、あたしの前の席には詩織がいた。彼氏さんは今日も補習らしい。

「あのさ、それでね……」

 昨日見たバラエティーが面白かったらしくて、詩織はずっとその話に夢中。
 ずっと鳴りやまなかったマシンガントークが、ふいに途切れた。

「あ、ゆずちゃん!」

 その言葉に弾かれたように顔をあげる。
 詩織の視線を追うと、あたしのすぐ後ろに柚留がいた。教室の外に行ってて、帰ってきたところらしい。
 な、なんで呼び止めるのっ。
 謝りたいとは思ってるけど、不意討ち過ぎて心の準備全然してない。
 あたしは逃げるように下を向いて、お弁当をばくばくと口に入れた。もう、がっついて食べるほど残ってないけどっ。

「何ー?」
「見て、これ! 新発売のゆずサワー味!」

 そう言って制服のポケットから取り出したのは、グミ。

「朝コンビニ寄ったらあってさぁ。ゆずちゃんにも食べさせたいなって」
「あ、ありがとー」
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