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あたしに全部見せなさいっ!
第6章 二十四時間発情中!?
しょんぼりと柚留。
「いいっていいって、グミなんて。てかあたしが悪いんだし。ごめんねー、もうグミ全部あげるよ」
「あ、それは大丈夫だけど。僕一個でいいよー、ありがとー。大崎さんが食べて」
にっこりと笑って、柚留は席に戻っていく。
倒れた椅子を戻して、あたしはどっかりと座り直した。
「まったくもう、詩織は!」
「ごめんて。怪我してない?」
「してないけどさぁっ」
「はい、グミ」
パックごと差し出してくるのを、一粒貰う。
「単刀直入に聞くけどさ、まりね、森永くんと何かあったでしょ?」
「え……、ええっ!?」
口に入れたグミを、危うく詰まらせそうになった。
「な、なんでっ? なーいないないっ! あるわけないじゃん、柚留とっ」
「いや、もう今日一日おかしすぎるわ、まりね! 朝からぼーっとしてるし、森永くんと視線合わせないし喋らないし、そのくせ話しかけたそうにしてるし」
何この子、エスパーっ? コワッ。