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あい、見えます。
第9章 あい、見えます。
「アッ……! はっ……、んっ、く、ぅ……ッ…!」
ベッドがギシギシと軋む度に、声が漏れて、痛みと熱が腰を襲う。
それでも、遥は佐々木の身体に手を伸ばして、両腕で彼を包み込みしがみついた。
十分に濡らされた身体は、佐々木の動きに拓かれながらも柔軟に絡みつく。
「遥……ッ」
「んぁ、……ぁあ…ッ」
身体は苦痛を訴えているのに、心は愛しさを叫んでいる。
揺すられて、入り口から奥までを熱に擦られる度に、ジンジンと痺れるそこは遥の喉を高い声で濡らした。
佐々木の声が、熱っぽく何度も自分の名前を呼ぶ度に、胸の奥が歓びに満たされる。
痛い。
熱い。
苦しい。
なのに、嬉しい。
こんなに、沢山の感情が自分の身体の中に入っているなんて、知らなかった。
それを、佐々木に暴かれることが、愛おしい。