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テンプテーション【完結】
第3章 囲い込まれる野良猫
*
ふと目が覚めると、部屋は薄暗かった。
自分の置かれている状況がすぐに把握できず、しばらく悩んでしまった。
どうして私、寝ていたの?
ぼんやりする頭で考えて、けだるさにすべてを思い出した。
そうだった、私、貴博さんと……。
「うひゃあ」
思い出したらすごく恥ずかしくて声を洩らすと、後ろからぐっと腰を引き寄せられたことでさらに恥ずかしさが増した。
「起きた?」
「あ、はい」
「やっぱり手加減できなかった」
「うぅ……」
ということは、私、気絶してたってこと?
「あまりにも気持ち良かったから、俺も一緒に寝てしまった」
なるほど、それで全裸で二人して寝ているわけですね。
って、違うから! なんなの、このものすごく恥ずかしいシチュエーション!
とにかく、服よ服! と布団の中から抜け出そうとしたら、貴博さんがもぞもぞと私の身体をまさぐり始めた。ちょっと待ってよ!
と必死にあらがっていると、私のお腹がぐぅと鳴ったことで貴博さんの手が止まった。
色気より食い気ですみません……。
ふと目が覚めると、部屋は薄暗かった。
自分の置かれている状況がすぐに把握できず、しばらく悩んでしまった。
どうして私、寝ていたの?
ぼんやりする頭で考えて、けだるさにすべてを思い出した。
そうだった、私、貴博さんと……。
「うひゃあ」
思い出したらすごく恥ずかしくて声を洩らすと、後ろからぐっと腰を引き寄せられたことでさらに恥ずかしさが増した。
「起きた?」
「あ、はい」
「やっぱり手加減できなかった」
「うぅ……」
ということは、私、気絶してたってこと?
「あまりにも気持ち良かったから、俺も一緒に寝てしまった」
なるほど、それで全裸で二人して寝ているわけですね。
って、違うから! なんなの、このものすごく恥ずかしいシチュエーション!
とにかく、服よ服! と布団の中から抜け出そうとしたら、貴博さんがもぞもぞと私の身体をまさぐり始めた。ちょっと待ってよ!
と必死にあらがっていると、私のお腹がぐぅと鳴ったことで貴博さんの手が止まった。
色気より食い気ですみません……。