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テンプテーション【完結】
第4章 周辺がにぎやかすぎて困ります!
     *

 自分とは違う温もりに、ふと意識が浮上した。
 いつの間にか貴博さんの上に抱きつくようにうつ伏せになっていた。貴博さんの指が私の髪にもぐり込み、するりと梳いていく。気持ちがよくてうっとりとしていると、私が起きたことに気が付いた貴博さんは私の身体を抱きしめた。
「気持ちよかった?」
 色っぽい声で甘く囁かれると、中がきゅっと締まった。そして未だに貴博さんが埋まっていることに気が付いた。びくんと中で貴博さんが動いたことが分かった。
「身体、起こせる?」
 貴博さんの肩に手を当て、ゆっくりと身体を起こすとより深くつながり、じっとしていられなくて乱れてしまった。
「あっ、ああっ!」
 より気持ちがいいところを擦られている上に、今まで以上に奥に貴博さんが当たっていて気持ちがよすぎる。しかも貴博さんが突き上げてくるから腰が止まらない。
 息が苦しくなって来た頃、貴博さんの腰が止まった。息を整えていると、貴博さんの手が伸びてきて、私のブラウスのボタンをゆっくりと外していく。
 すべてのボタンをはずし終わった後、貴博さんは身体を少し起こした。
「あっ……!」
 中の角度が変わり、びくりと腰が跳ねた。貴博さんはくすっと笑い、背中のホックをぷちっとはずした。
 スカートの中からキャミソールの裾を取り出すと、貴博さんはそこから手を突っ込み、胸に手を添えてきた。
「裸にするのも良いけど、着たままもいいな」
 貴博さんの指が的確に私の敏感になった頂を摘まんだ。指先で潰すような、ひねるような動きに私の腰が勝手に動く。
「真白……っ」
 貴博さんに突き上げられ、胸も揉まれ、むちゃくちゃに乱れる。
「だ……すっ」
 今までにないほど強く突き上げられ、最奥に勢いよく注がれたのが分かった。
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