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第2章 ペルセポネー略奪事件勝手にストーリー化！

「ペルセポネー、母上がずいぶんご心配なされておられるようだ。だから貴女は母上の元へ返してあげようと思っています」



その事実を聞いて大層喜んだペルセポネーだったが


「その代り、これを口にしなさい」


ハーデースがザクロの実を差し出す。


それまで一口の食物も口にしないで拒み続けていたペルセポネーであったが、ハーデースから丁重に扱われていた事と、何より空腹に耐えかねて、そのザクロの実を数粒食べてしまったのだった



ハーデースの支配する冥府では、そこの食物を食べたものは客として扱われたことになりそこに留まらなければならない規則となっていたが、ペルセポネーはこの禁を犯してしまったのだった。