この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ハーデース[短編]
第2章 ペルセポネー略奪事件勝手にストーリー化!
「お母様。ただいま戻りました、娘のペルセポネーでございますっ」
そして母であるデーメーテールの元に帰還したペルセポネー
「母はこの時をどんなに待ちわびたことでしょうか……よく無事に母の元へ戻ってきてくれましたね」
感極まり、娘を抱きしめるデーメーテールであったが……
「あの…お母様。言いにくい事なんですが…その……こっちに帰還する前に私、お腹がとても空いていたんです。それで、その…ハーデースが私に食べるようにと、美味しそうなザクロを差し出してきたので食べてしまいました…」
モジモジと言いにくそうに事実を告白する娘ペルセポネーであったが、母デーメーテールはその事実に驚き目を見開くと
「な……なんですって!!あれほど冥界のモノを口にしてはいけないと釘を刺していたのにっっ!あぁ、なんてことでしょう……」
あまりの衝撃に頭を抱え崩れ落ちるデーメーテール
冥界の食べ物を食べた者は、冥界に属するという神々の取り決めがあった為、ペルセポネーは冥界に属さなければならない。という事になるのだ。