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冷たい籠の中で
第2章 連行

友達と別れて約500m程で
家に着く。
今日も母さん、
帰りが遅いんだろうな…。
家に飲んだくれの
義父がいないといいけど…。
そんなコトを考えながらトボトボと歩く。
あまりに
ぼー
っと歩いてたから、車が近づいてきて、
中から怪しい人達が降りてきてボクを取り囲んだのにも
全然気が付かなかった。
[ガンッ]
と後頭部に衝撃がきて、
くらっとしたボクを
黒ずくめの男が抱き留め、
白い布を押し付けてきた。
ボクの意識はそこで途切れた。
家まで
あと100mの所だった。

