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忘れられる、キスを
第13章 デート
「おかえりなさ〜い」と明るい声がしてはっとする。
星くんは何事もなかったかのように私の左手だけを握っていた。
紅くなり、涙ぐみそうになった顔を見られたくなくて俯き加減で出口を抜ける。

「な、なんであんなことするの…!」

少し離れたところで立ち止まり、星くんを睨む。
こちらを向いた星くんは、少し気まずそうな顔をして、けれども緩んだ口元を隠すように手を当てた。

「先輩が、煽るから…」

ぼそりという声が聞こえた。

煽ってないし!
お化け屋敷に連れて行ったのは星くんだし!
……断らなかった私も悪いのかもだけど。

「暗いとこであんな…抱きつかれたりしたら、無理だって、俺…」

分かってないなーと星くんが首を振る。
そんなことを言われても、恐怖心からの不可抗力だったので勘弁してほしい。

「でも、気持ち良かったでしょ?俺、それなりに経験値はあるから…それに…」

にやっと笑う。
すごい意地の悪い顔。

「先輩、耳、感じるんだね?めちゃめちゃ可愛い」

耳元でそう言って、耳の上を甘噛みし、ちゅっとわざとらしいリップ音を立てる。

「や…っ……ちょ…ん…」

ゾクゾクとした快感が身体を走る。

「顔、紅くしちゃって。何考えてるの?やーらしーんだー」

星くんがにやにや嬉しそうに言うので、思いっきり足を踏みつけた。

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