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忘れられる、キスを
第22章 高揚
えっちゃん先輩と(強引に)付き合うことになって、俺はかなり浮かれていたようだ。
自分ではそう思っていなかったが、周りには俺が異様に上機嫌に見えるらしい。
「リュウ、お前、最近やたら機嫌いいけど、就職決まったの、そんな嬉しいのか…?」
アルバイトをしているカフェ『スターライト』の店長が訝しげに、俺を見る。
「あー就職は嬉しいっすけど…」
色々きかれるのは面倒なので適当に濁す。
けれど、店長は変なところで鋭い勘を発揮する。
「彼女でも出来たか、本命の」
嫌な言い方だ。
まるで俺が、何人もの女の子と遊んでいるようではないか。
確かに、付き合った女の子の人数は多いかもしれないが、同時に二人以上と付き合ったり、行きずりの関係を持ったりなんていう不真面目なことはしていない。
そこまで、彼女、っていうやつに執着を持たなかったってだけの話だ。
「珍しいな、お前。にこにこしちゃって、気持ち悪い」
なかなか酷い言われようだ。
真面目なアルバイトをそんな風に扱っていいのだろうか。
「可愛いのか?」
「えっ……ま、まあ…?」
思わずえっちゃん先輩のことを思い浮かべ、赤面する。
キモい…と店長の呟きが聞こえた。
自分ではそう思っていなかったが、周りには俺が異様に上機嫌に見えるらしい。
「リュウ、お前、最近やたら機嫌いいけど、就職決まったの、そんな嬉しいのか…?」
アルバイトをしているカフェ『スターライト』の店長が訝しげに、俺を見る。
「あー就職は嬉しいっすけど…」
色々きかれるのは面倒なので適当に濁す。
けれど、店長は変なところで鋭い勘を発揮する。
「彼女でも出来たか、本命の」
嫌な言い方だ。
まるで俺が、何人もの女の子と遊んでいるようではないか。
確かに、付き合った女の子の人数は多いかもしれないが、同時に二人以上と付き合ったり、行きずりの関係を持ったりなんていう不真面目なことはしていない。
そこまで、彼女、っていうやつに執着を持たなかったってだけの話だ。
「珍しいな、お前。にこにこしちゃって、気持ち悪い」
なかなか酷い言われようだ。
真面目なアルバイトをそんな風に扱っていいのだろうか。
「可愛いのか?」
「えっ……ま、まあ…?」
思わずえっちゃん先輩のことを思い浮かべ、赤面する。
キモい…と店長の呟きが聞こえた。