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第3章 強がり

苦しくて、何も考えられない。

抱きしめられて、そのまま横のベッドに押し倒される。
ちゅっ、ちゅっとついばむように、星くんは私に3度目のキスをした。
最初は唇に、それから首筋に。
そして、徐々に下へ、下へと降りてくる。
私を抱きしめていた星くんの右手が、お腹の下の方からそろりと這い上がってくる。

「ひゃっ…」

初めての刺激に思わず声が出る。

星くんは少しずつ身体中にキスを落としながら、右手ではしっかりと私の胸をつかんでいた。
お世辞にも大きいとは言えない胸は、星くんの拳の中にすっぽり収まってしまっていた。

「あっ…」
「えっちゃん先輩、胸、ちっさくてかわいい…」

星くんは呟いて、鎖骨から唇を滑らせた。
ちゅっ、と音を立てて胸の突起が吸われた。

「ひぁっ…だっ…め…」

喉の奥から掠れた声が洩れる。

「硬くなってきた…胸、触られるの好き？」

上目遣いでこちらをじっと見つめる。
きっとこういうとこに、世の女の子はメロメロになっちゃうんだろうけど、私にはそんな余裕はなかった。

後輩に、キスされて、あろうことか胸を弄られている。

その状況にパニックに陥っていた。
どうすればいいのか、分からない。
抵抗しなくちゃ。
だめって言わなくちゃ。
でも、上手く、声が出ない。

星くんは、相変わらず右手で胸を弄りながら、そろそろと左手をお腹の方へ滑らせていく。
おへその辺りを細長い指で撫で、そのままつつつ…っと身体の中心をなぞる。

「……ッ！！や……だ…」

また、掠れた声が出る。

「こっちも、ね」

小さな呟きと共に、トランクスの前側のスリットから、少し冷たい指先が、すいっと侵入してきた。