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忘れられる、キスを
第44章 冷却
ビールでいい?と倉田先輩に言われて頷く。
適当につまみも選んで注文を終えると、ふっと沈黙が流れる。

誘われるままに来てしまったが、何を話せばいいか分からない。
倉田先輩との共通点はえっちゃん先輩くらいだけど、わざわざ地雷原に飛び込むようなものだ。
ビールが出てくるまで、ほんの数分だっただろうが、異様に長く感じた。
手元のおしぼりを何度目かにたたみ直したところで、ようやくお通しとジョッキがやってきた。

「乾杯しようか。研修、お疲れさま」

うちの会社へようこそ、と相変わらずの爽やかな笑顔。
曖昧に笑い返して、ジョッキを合わせる。

「深町さんと、仲良くやってるんだね」

突然出てきたその名前に、思わずむせこんでしまう。

「二人は、付き合ってるの?」
「……はい」

まだ、と期待を込めて、頷く。
でも、もう。
ジョッキを掴む指先に力が入る。

「この前は、ごめん」

倉田先輩の眉が下がった。
この前、というのはえっちゃん先輩と食事に行ったことだろうか。
それとも、文化祭のことか。

「会社帰りに偶然会って、つい、食事に誘ってしまって…」

深町さんが、断れない、って分かっていたのに、と倉田先輩が呟いて、もう一度、ごめんなさい、と頭を下げた。
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