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忘れられる、キスを
第51章 酔っ払い
「ほら、えっちゃん先輩、家着いたよ」
「ん、ありがと」
眠気が限界まで来ているらしいえっちゃん先輩を何とかベッドまで連れて行く。
「先輩?そのまま寝ちゃ、ダメだよ」
ベッドに倒れこんだ先輩は数秒もまたずに寝息を立てている。
今日は「スターライト」で従業員や顔なじみの常連客だけを招いた俺の卒業パーティーがあった。
えっちゃん先輩は伊東さんが気合いを入れて振舞ってくれた特製カクテルにすっかり酔っ払ってしまったらしい。
「水、飲んで?んで、ちゃんと着替えよ?」
なんとか揺り起こし、ジャケットを脱がす。
力が入らないようでくったりと身体をこちらに預けている。
「先輩、水」
「ん…飲ませ、て?」
アルコールの所為で頬が紅く、目はとろんとしていた。
くっついた身体が熱い。
「口移し、ってこと?」
先輩の意識が朦朧としているのをいいことに、口に水を含み、そのまま口付ける。
「ん……ん、ん?んーーー!」
口の端から、つうっと水が零れる。
「ん…や、あ…星く…」
「水、飲ませろって言ったのはそっちでしょ」
構わず二回目。
最後に唇を舐めると、少し甘い、桃の味がした。
「目、覚めた?」
紅く染まった耳に、ちゅっと口付けた。
「ん、ありがと」
眠気が限界まで来ているらしいえっちゃん先輩を何とかベッドまで連れて行く。
「先輩?そのまま寝ちゃ、ダメだよ」
ベッドに倒れこんだ先輩は数秒もまたずに寝息を立てている。
今日は「スターライト」で従業員や顔なじみの常連客だけを招いた俺の卒業パーティーがあった。
えっちゃん先輩は伊東さんが気合いを入れて振舞ってくれた特製カクテルにすっかり酔っ払ってしまったらしい。
「水、飲んで?んで、ちゃんと着替えよ?」
なんとか揺り起こし、ジャケットを脱がす。
力が入らないようでくったりと身体をこちらに預けている。
「先輩、水」
「ん…飲ませ、て?」
アルコールの所為で頬が紅く、目はとろんとしていた。
くっついた身体が熱い。
「口移し、ってこと?」
先輩の意識が朦朧としているのをいいことに、口に水を含み、そのまま口付ける。
「ん……ん、ん?んーーー!」
口の端から、つうっと水が零れる。
「ん…や、あ…星く…」
「水、飲ませろって言ったのはそっちでしょ」
構わず二回目。
最後に唇を舐めると、少し甘い、桃の味がした。
「目、覚めた?」
紅く染まった耳に、ちゅっと口付けた。