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忘れられる、キスを
第51章 酔っ払い
「……ご、ごめんなさい」
「謝らなくてもいいけどさ…」

どんなに思い出そうとしても、靄がかかったように、昨日の夜のことを思い出せない。
星くんの言うような、恥ずかしいことをしていたなら…思い出さない方が心が平和かもしれないけど。

「ま、いいや。これからまた、すればいいし?」
「へ?」
「たっぷり寝たし、今日、土曜日だし、いいでしょ」

あっという間に組み敷かれ、裸の胸にキスをされる。

「痕は残ってるから、俺の夢じゃないね」
「ん、や…星くん…っ」

生暖かい星くんの舌が、私の胸の尖端を捉える。
ちゅ、っと吸われて、あられもない声をあげてしまった。

「ふふ、いいね、その声。もっと聞かせて?」
「や、あ…っ、星く…んっあ…!」

星くんの指が、舌が、私の身体を這い回る。
ゾクゾクとした快感が全身を蝕んで行く。

「気持ちよく、してあげる。昨日見つけたし」
「な、なに…っあ、あんっ」
「先輩の、イイとこ」

クニクニと下着の上から秘部を弄られ、腰が動いてしまう。

「楽しみにしてて?今度は、忘れたなんて言わせないから」

そういう星くんの笑顔が、怖い。

「悪いようにはしないから、ね?」

そう言って笑った星くんに散々なかされてしまうのは、また別のお話。

Fin.
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