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忘れられる、キスを
第52章 DVD
「そんなこと言われると、歯止めきかなくなりそう…」

そう言って、星くんが首筋に噛み付くようなキスをする。
その場でブラウスのボタンが外され、胸元が露わになった。
下着のラインに沿って、星くんが口付けを落とす。

「…あ、あの…星く…」

好きにしていい、と言った手前、抵抗出来ない。
やっぱりやめる、は卑怯だ。

「…んっ……あ、ほし、くっ…」

それでも、電気がついたままの部屋で裸を晒すのには抵抗があった。

「…俺の、好きにシて、いいんでしょ?」
「っあ、や……で、電気…や…」

せめて電気を消して欲しくて、必死に訴える。
ダメ、と耳元で囁かれ、そのまま耳朶を甘噛みされる。
ぞくりと甘い快感が身体を走った。

「…本当は、もっと、いっぱい、先輩のこと抱きたくて」

鎖骨の辺りに口付けを落とす。
紅く痕になっているだろうことは見なくてもわかった。

「でも、先輩に無理させたくないし、俺の好きにしたら酷いことしそうだし……」

するりと下着が取り払われた。
細やかな膨らみの尖端が舌先に絡め取られる。

「少しは我慢しようと思って、さ」
「…ご、ごめんなさ……あっ、や…!」

やっぱ無理だわ、と星くんが笑った。
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