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第52章 DVD

床の水たまりを片付け、バスタオルを用意し、風呂場へと戻る。
先輩は丁度身体を泡だらけにして洗っているところだった。

「洗ってあげる」
「ひゃ…！や…ん……」

とろりとしたボディーソープを全身に広げる。
胸からお腹、太もも、ふくらはぎ…とマッサージするように手を滑らせた。

「じ、自分で…っあ、ん…」
「人に洗ってもらうのも気持ちいいでしょ？やらしい声出てるよ？」

背中からお尻にかけて撫でるように触れると、甘い呻き声が漏れた。
先輩は敏感なのか、とにかく弱いところが多い。
耳に始まり、胸も、臍の周りも、足先も、お尻も、触れる所全部、面白いくらいに反応する。

「だっ、だ、だめぇ…や…あ…っ」

風呂場内に嬌声が反響し、それがまた俺の加虐心を増幅させる。
つい、先輩の羞恥心を煽りたくなる。

「ああ、これ気持ちいいんだ…？」

指先が触れるか、触れないか、微妙なタッチをくりかえす。
その柔い刺激にピクン、と身体を反応させ、小さく声を洩らした。
自分を落ち着かせようとしているのか、呼吸が大きくなる。

「……ね、俺のことも、洗ってくれる？」

細い手首を掴むと、ゆっくりこちらを向かせた。