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忘れられる、キスを
第52章 DVD
強い快感が落ち着いてくると、お尻の辺りに大きな水たまりが出来ていることに気付いた。
はっとして半身を起こすと、星くんの顔もシャツもぐっしょりと濡れている。

うそ…うそでしょ……?
私、もしかして……おしっこ、漏らして、星くんにもかけちゃったの…?

申し訳なさと、恥ずかしさと、情けなさでどうしていいか分からなくなってしまう。
狼狽えて、ただひたすらにごめんなさい、と謝るばかりの私を星くんは優しく宥めた。

「なにも泣かなくても…それに、これ、おしっこじゃないよ?」
「へ……?」
「多分、潮吹いたんだと思う」

潮を吹く…?
星くんの言っていることがよく分からない。

「……あー…や、俺も詳しくはよく分からないんだけど……まあ、病気とか身体の異常とか、漏らしたとかってわけじゃないから」

ぽんと、大きな手が私の頭を撫でた。

「先輩が、俺に触られて、すごく気持ち良くなったっていう証なんだよ」

星くんは満足そうに笑って、そのまま私を抱き上げた。

「ひゃ…!お、下ろして…!」
「お風呂入ろ?…もちろん、一緒に。ね?」

有無を言わせず、風呂場へと連れて行かれる。

「ちょっと待ってて。片付けて、色々準備してくるから」

私を椅子の上に下ろすと、意味深な笑みを残して、風呂場のドアをパタンと閉めた。
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