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忘れられる、キスを
第52章 DVD
やばい…なんだこれ…
ただぎこちなく上下に扱かれているだけなのに。
ものすごく、気持ちイイ…。

気を抜けばすぐにでも果ててしまいそうだ。
ゆっくり、深呼吸をひとつ。
腕が動くたびにふるふると控えめな胸が揺れ、俺の目を楽しませてくれる。

ああ、でも、もう無理…

「…ストップ」

名残惜しいが、戸惑う先輩の手を其処から外す。
ゆっくりと先輩をベッドに押し倒した。
こちらを見上げる瞳が潤んでいる。

「…身体、辛い?」

俺の問いに小さく首を振る。
指先で涙を掬い、舐める。

ああ、涙って、しょっぱいんだった…

ぼんやりそんなことを思って目元に口付ける。
蛍光灯の白い光が落ちる一糸纏わぬ姿に、頭から爪先まで視線を走らせる。
視線に気付いて羞恥に身を震わせる様子が堪らない。

「…や……みな、い…で」
「やだ。全部見たい」

両足をぐっと開き、肩に担ぎ上げる。
先輩が悲鳴のような泣き声を上げた。

「ぐちょぐちょじゃん。俺の触ってただけなのに、こんなになる?」
「…あ、や……やあ…」

すっかり潤み切った其処は俺の指を三本ともいとも簡単に飲み込んだ。
透明の雫がお尻の方まで伝っている。

「気持ちイイの、いっぱいしよ?」

囁くと、先輩は深い息を漏らした。
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