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第52章 DVD

星くんの上に跨り、腰を上下させる。
星くんは眉間に皺を寄せ、ほんの少し、いつもより余裕のない表情をしている。

…かわい。

普段なら主導権は星くんにあって、余裕の表情で、私だけが白い果てへと飛ばされてしまう。
こんな顔を見られるのはなかなか無い。
眉間の皺さえ愛おしくなる。

「……なにしてんのさ」

無意識のうちに、動きを止めていた私に星くんが焦れた声を出す。
星くんは私の胸の間に顔を埋め、けれどもその手はお尻から離れない。

「……これ、ほんと、イイよ」

触れられるたび、お尻がピクピクと反応してしまう。

確かに、イイ。
深くを突かれる感触も、お尻への愛撫も。
星くんの表情も、息遣いもいつもより近くに感じられる。

「…ね、もう、イきたい……？」
「…………っ！」

星くんが上目遣いに強請らせようとする。

達しそうで、達することの出来ないもどかしさ。
分かってる、とでもいうように優しく見つめられる。

「ね、えっちゃん先輩？イきそ？」
「……っん……や、も、もう……」
「ん、俺も…もう…」

腰を掴まれ、上下の運動が少しだけ激しくなる。
大きな波が押し寄せてきた。

「……あ、あっ、や……ほしくっ……」

右手が星くんの右手と絡まる。

怖い。
怖いの。
ねえ、星くん。

大きな快感とともに、目の前が白くなった。