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忘れられる、キスを
第53章 ふたりぐらし
「絵津子さん、ほら、ここ、ぷっくりして、ピンクで、かわいい」

胸の先端を指先ですっと擦られる。
それだけで身体にぞくっと快感が走った。

「俺にされるとこ、ちゃんと見ておくこと」

くっと顔を鏡の方に向けられる。
星くんの手が、肩から胸、お腹、そして先ほどから疼いて仕方ない下腹部へと滑る。

「あ…だめ…」

下着の上から敏感な中心に触れられる。
指先ですりすりと擦られると、じわっと何かが溢れるのを感じた。

「もう溢れてきてる」

そういって、ますますそこを責め立てる。
私の好きな所を熟知したその指が、的確に秘芯を突いてくる。

「あ…ん、だ、だめぇ…」

私のだらしない声に、星くんがふっと笑って、指が離れた。

「え…」
「ほら、ちゃんと鏡見て?」

促されて恐る恐る鏡の方へ顔を向ける。
星くんに触られて打ち震える、はしたない姿の自分がいた。

「ここ、色変わってる」

唯一身につけているの下着の中心を示す。
元は薄いブルーだが、星くんに触れられていたそこだけは、濡れて、色が濃く変わっていた。
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