パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第53章 ふたりぐらし

「ごめん、やりすぎだった」
「…っう…っく」

止めようと思ってもなかなか止められない。
買ったばかりのベッドで粗相してしまった情けなさとそんな痴態を見せてしまった恥ずかしさが込み上げてくる。
よしよし、と背中をさすられ、ようやく気持ちが落ち着いてきた。

「そんなに濡れてないし、今夜はタオル敷いておけば大丈夫だよ」
「ごめ、んなさ…」

絵津子さんは悪くないよ、と頭を撫でられた。
溢れた涙を星くんが親指で拭う。

「落ち着いた？」
「ん……」
「続き、シて、いい？」
「ん……………ん？」

続き？

「こういうの、ほんと、ダメだってわかってるんだけど…俺、今、すげ、興奮してて…」

ほんのり顔を赤くして、星くんが話す。

「え、絵津子さんが、何回もイく姿も、い、今、泣いてるのも、かわいくて、綺麗で……ぞ、ぞくぞくする」

肩を掴まれ、そのまま抱き寄せられる。
触れた肌が熱い。

「足りない…足りないんだ……まだ、絵津子さんのこと、いっぱい抱きたい…」

抱きたい、というストレートな言葉は、私の身体を熱くするのに十分だった。