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忘れられる、キスを
第53章 ふたりぐらし
***
目が覚めると、隣には誰もいなかった。
外はいい天気だ。
昨日汚してしまったシーツとベッドパッドを剥がして、洗面所へ向かう。
先輩は先に起きていたようで、洗面台の鏡をじっと覗き込んでいた。
昨日俺が脱いだシャツを羽織っただけの後ろ姿に、思わず悪戯心が顔を出す。
「そんな格好で、俺のこと誘ってる?」
シャツの裾を捲ると、昨日俺が穿かせたピンクのレースの下着がチラッと見えた。
この期に及んで、顔を真っ赤にして否定しているが、薄いシャツを押し上げる膨らみには説得力がない。
「ここ、触って欲しいって、言ってるよ?」
後ろから抱きしめて、その膨らみの先端を爪の先で弾くと、小さく声を漏らした。
洗濯機の動く音が低く響く。
「絵津子さん」
好きだよ、と囁くと、私も、と小さな声が返ってくる。
シャツの隙間から見える白い首筋や胸元には、紅い痕が点々と散らばっていた。
性懲りなく、また、その白い肌に吸い付いてしまう。
目が覚めると、隣には誰もいなかった。
外はいい天気だ。
昨日汚してしまったシーツとベッドパッドを剥がして、洗面所へ向かう。
先輩は先に起きていたようで、洗面台の鏡をじっと覗き込んでいた。
昨日俺が脱いだシャツを羽織っただけの後ろ姿に、思わず悪戯心が顔を出す。
「そんな格好で、俺のこと誘ってる?」
シャツの裾を捲ると、昨日俺が穿かせたピンクのレースの下着がチラッと見えた。
この期に及んで、顔を真っ赤にして否定しているが、薄いシャツを押し上げる膨らみには説得力がない。
「ここ、触って欲しいって、言ってるよ?」
後ろから抱きしめて、その膨らみの先端を爪の先で弾くと、小さく声を漏らした。
洗濯機の動く音が低く響く。
「絵津子さん」
好きだよ、と囁くと、私も、と小さな声が返ってくる。
シャツの隙間から見える白い首筋や胸元には、紅い痕が点々と散らばっていた。
性懲りなく、また、その白い肌に吸い付いてしまう。