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忘れられる、キスを
第8章 約束
目が覚めると、昨日より、いくらか身体が軽い。
枕元の時計は午後二時をさしており、自分がどれほどの間眠っていたのかを思い知らされた。
ふと、横に目をやると、すぐに水分補給出来るよう、スポーツドリンクとミネラルウォーターのペットボトルが置いてあった。
それから…薬?
机には書き置きが残っていた。
『鍋の中にお粥が半分残っています。温めて食べて下さい。起きたら、水分はたっぷりとって下さい。着替えも忘れずに。整腸剤は気休め程度だけど、良かったら使ってください』
メールと同んなじ、素っ気ない文章。
スポーツドリンクを一口飲むと、カラカラだった身体に染み渡るようだった。
汗を拭いて、着替えを済ませてから、お粥を温める。
昨日と同じ、卵に醤油だけのお粥。
ひりつく胃腸にも優しく、どんどん食べられる。
正直、昨日は焦った。
寝て、起きたら先輩がいて、お粥を作ってくれて、寝るまでそばに居てくれた。
こんなに幸せなことはない。
でも、熱でヘロヘロで、おまけにそれまで少し治まっていた腹痛が急激に襲ってくるし、かっこ悪いところばかり見せてしまった。
トイレに駆け込む前に、咄嗟にヘッドホンを付けて、大音量で曲流したけど、俺、変な音とか出してないよね…
ぐずぐずと考えていたところに、メールの着信を知らせる電子音が響いた。
枕元の時計は午後二時をさしており、自分がどれほどの間眠っていたのかを思い知らされた。
ふと、横に目をやると、すぐに水分補給出来るよう、スポーツドリンクとミネラルウォーターのペットボトルが置いてあった。
それから…薬?
机には書き置きが残っていた。
『鍋の中にお粥が半分残っています。温めて食べて下さい。起きたら、水分はたっぷりとって下さい。着替えも忘れずに。整腸剤は気休め程度だけど、良かったら使ってください』
メールと同んなじ、素っ気ない文章。
スポーツドリンクを一口飲むと、カラカラだった身体に染み渡るようだった。
汗を拭いて、着替えを済ませてから、お粥を温める。
昨日と同じ、卵に醤油だけのお粥。
ひりつく胃腸にも優しく、どんどん食べられる。
正直、昨日は焦った。
寝て、起きたら先輩がいて、お粥を作ってくれて、寝るまでそばに居てくれた。
こんなに幸せなことはない。
でも、熱でヘロヘロで、おまけにそれまで少し治まっていた腹痛が急激に襲ってくるし、かっこ悪いところばかり見せてしまった。
トイレに駆け込む前に、咄嗟にヘッドホンを付けて、大音量で曲流したけど、俺、変な音とか出してないよね…
ぐずぐずと考えていたところに、メールの着信を知らせる電子音が響いた。