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Platonic Love
第2章 美人さんとジュラシックパーク
「あ、えーと、だ、大丈夫ですか?」
俺の悲壮感漂う情けない姿に心配の声をかけてくれた女の人は、いそいそとバックから何かを取り出した。
「あの、これどうぞ」
そう言って差し出されたのは街中で配られているポケットティッシュだった。
どうしていいか分からず俺はとりあえず差し出されたポケットティッシュを無言で受け取り、早速使わせてもらった。
本当は『ありがとうございます』の一言くらい言いたかったけど、声を出したら目から液体がさらに出てきそうな気がしたから何も言えなかった。
「あの〜お節介かもしれませんが……何かあったんですか?」
そう聞かれて俺は内心思った。
お節介って分かってるなら聞かないでほしい。