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Platonic Love
第2章 美人さんとジュラシックパーク
鼻をかんで女の人から目を逸らす。
恥ずかしくて思わず俯いた。
「またまたお節介かもしれませんが、さっきゴミ箱にプレゼントっぽいもの捨てましたよね?」
この人、綺麗な顔してズカズカ土足で俺の中に入ってくる。
正直美人でもこの類の人間は苦手だ。
「大丈夫ですから…」
鼻声でそう女の人に言い軽く頭を下げて帰ろうとしたら、腕を掴まれた。
まさか腕を掴まれるなんて思ってなかった俺はビックリして肩をすくめた。
女の人はそのまま俺を引っ張り、ゴミ箱の前まで連れて行った。
そして捨てカスだらけのゴミ箱に手を突っ込み、あの小箱を拾い上げた。
「な、何してるんすか?」
まるでホームレスのような事をした女の人に引きながら、俺は生唾を飲み込んだ。