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俺はキミだけに恋をする
第6章 episode 5 『LOVE YOU ONLY♡』
***
「桜……」
「私……涼がアメリカの大学に行くって噂聞いてたの。でも確かめるのが怖かった。もしそれがホントだったら、ちゃんと応援出来るか自信がなかったの」
………ダメ………泣いちゃだめ。
「行かないでって言ってくれないの?」
「そんなの………言えないよ……」
「俺が行っちゃってもいいの?」
「そんなの………行って欲しくないに決まってるでしょ?」
堪えていた涙が零れ落ちた。
「そういう話があったのは本当。親父も先生も薦めてくれたけど……俺は行くつもりないから桜に話をしなかったんだ。それで桜を不安な気持ちにさせてたのならごめん」
「………ていうか、俺が桜と離れたくない」
涼が私の頬をそっと撫でる。
「そ……んなことで進路決めちゃダメだよ。涼には将来の夢……とかあるでしょ?」
「アメリカに行かなくったって夢は叶えられる。……っていうか、桜が隣にいてくれないと俺の夢は叶わない。俺が思い描く未来には、桜がいつも隣にいるから」
私たちの間を柔らかな風が吹き抜ける。
涼は私をぎゅっと抱きしめた ──。
「桜……」
「私……涼がアメリカの大学に行くって噂聞いてたの。でも確かめるのが怖かった。もしそれがホントだったら、ちゃんと応援出来るか自信がなかったの」
………ダメ………泣いちゃだめ。
「行かないでって言ってくれないの?」
「そんなの………言えないよ……」
「俺が行っちゃってもいいの?」
「そんなの………行って欲しくないに決まってるでしょ?」
堪えていた涙が零れ落ちた。
「そういう話があったのは本当。親父も先生も薦めてくれたけど……俺は行くつもりないから桜に話をしなかったんだ。それで桜を不安な気持ちにさせてたのならごめん」
「………ていうか、俺が桜と離れたくない」
涼が私の頬をそっと撫でる。
「そ……んなことで進路決めちゃダメだよ。涼には将来の夢……とかあるでしょ?」
「アメリカに行かなくったって夢は叶えられる。……っていうか、桜が隣にいてくれないと俺の夢は叶わない。俺が思い描く未来には、桜がいつも隣にいるから」
私たちの間を柔らかな風が吹き抜ける。
涼は私をぎゅっと抱きしめた ──。