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第11章 episode 6 『ヒメハジメは甘く激しく♡』

「涼……桜ちゃんのこと大事にしなきゃダメよ。ご両親が大切に育ててこられたんだからね」

母さんが急に真面目な顔をした。


「………わかってるよ」


「涼は将来のこと考えずに女の子と付き合うような不真面目な男じゃないよな？」

父さんがニッコリ笑う。


「………ちゃんと考えてるよ。ってこんな話、桜が引くだろ！」

「……………///」


横に座っている桜を見ると、その顔は真っ赤だ。


「そっか。ごめんなさいね」

「まだ高校生だもんな」


そーだそーだ。反省しろ。


「いえっ！違うんです。………嬉しくて///」

「……………！」

「私も……そうなったらいいなと思ってるので……///」



何、この展開……///


さすがに照れるんですけど！



「………ホントにいいお嬢さんね。涼、見る目あるじゃない♡母さん安心した」

「桜さん。これからも涼のことよろしくお願いしますね」


こんなに穏やかに笑う両親を見るのは初めてかもしれない。



「こちらこそ……よろしくお願いします」

桜は深々と頭を下げた。