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第2章 episode 1 『彼の部屋でお勉強♡』

「………っ！待ってっ！」

桜が背後から抱きついてきた。

「涼ごめんっ！」

突然謝られて、俺は驚いた。

「………なんで桜が謝るの？」

俺が尋ねると、桜は半ば泣きそうな顔で、

「………キス……上手く出来なかったから呆れたのかなって」

消え入りそうな声で言った。

桜を愛しいと思う気持ちが溢れて、正面から彼女を抱きしめた。

「ごめん。違うんだ。桜のせいなんかじゃなくって、俺がキスだけじゃ我慢出来そうにないから。ちょっと頭冷やしたかったんだ」

「………えっと………それは」

キツく抱きしめている彼女が身を捩らせた。