この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~
第5章 ♠RoundⅣ(踏み出した瞬間)♠
「こんなことをお願いできるのは、あなたしかいない。もちろん、本当に身勝手な頼みだとは承知してる。でも、あなたは私たちの共通の友人でもある。あなたにしかこんなことは頼めないの。お願いよ、直輝さんと私の子どもを生んでちょうだい」
「直輝の、子ども」
 有喜菜のきれいにルージュを塗った唇が震えた。
「私が、直輝の子どもを産む?」
 紗英子は動揺する有喜菜とは裏腹にしっかりとした口調で言った。
「そうよ、あなたに私と直輝さんの子どもを生んで欲しいのよ」
 この時、迂闊にも紗英子は気づかなかった。有喜菜の口から出たのは〝紗英子と直輝の子〟ではなく〝直輝の子〟であったことに。
 長い静寂があった。それでも、紗英子は返事を急かそうとは思わなかった。
 誰だって、急にこんなことを言われたら、戸惑うし迷うのは当然だ。しかし、何故か、紗英子はある種の確信を抱いていた。恐らく、有喜菜は自分の頼みを断りはしない。紗英子と直輝の子どもを生むことを最終的には承諾するはずだ。
/401ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ