この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~
第6章 【後編】 ♦RoundⅤ(覚醒)♦
 中には親友だから、そんなことも頼めるのだと訳知り顔で言う人もいるかもしれない。が、本当の友人であれば、まだ法律で認められてもいないような代理母出産を頼んだりするだろうか。
 少なくとも、有喜菜ならば、顔を見たこともない誰か別の女性に頼むだろうし、また端(はな)から、他人の子宮を借りてまで子を得ようとは思わないに違いない。子どものいない人生は淋しいけれど、従容と受け容れて静かに暮らす道を選ぶだろう。
 紗英子が代理母になって欲しいと言った瞬間から、自分たちを繋いでいた友としての絆は絶たれたに等しい。
 やはり、紗英子は有喜菜をその程度にしか見てはいなかったというのが、証明されたような出来事でもあった。有喜菜が紗英子に出逢ったのはもう二十六年も前のことになる。
 大阪から父の仕事の都合で引っ越してきた先の小学校で同じクラスになったのだ。性格が対照的だったせいか、二人は愕くほどうまくいった。やがて中学に入り、有喜菜は直輝に出逢う。これは誰にも話したことはないけれど、有喜菜は直輝を好きだった。いや、多分、今も彼への気持ちは変わっていないと思う。
/401ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ