この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~
第6章 【後編】 ♦RoundⅤ(覚醒)♦
 私はこんなにも動揺しているのに、難題を突きつけた紗英子の方は平然として、あたかも当然の要求をしたかのように構えている。
 そのことにひどく傷つき、向こうがその気なら、自分も受けて立とうと決めた瞬間だった。恐らく、紗英子は有喜菜が断るとは考えてもいないのだろう。だから、こんなにも泰然としていられるのだ。
 いっそのこと、この場でその裏をかいて
―やっぱり、あの話はお断りするわ。
 と言ってやるのも一興かもしれなかった。しかし、有喜菜は別の道を選んだ。
 私が断れないと判っているというのなら、それに乗ってあげるわ。でも、私は、けして誰にもできないことをするのよ。少なくとも、あなたにはけしてできないことを―あの男の赤ちゃんを産むのはこの私よ。
 それを忘れないで欲しいわ。
 そう言いたい衝動をぐっと堪え、有喜菜は心で考えていたのとは全く別の科白を口に乗せた。
―できるだけ早く進めてちょうだい。
 流石に、紗英子もこの展開には面食らったようで、困惑気味の声がしばらくして返ってきた。
―有喜菜?
/401ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ