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Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~
第3章 ♠RoundⅡ(哀しみという名の現実)♠
 そんなある夜、夫が酔って帰宅、夫婦喧嘩になった。夫が有喜菜を殴り、よろめいた有喜菜は転倒し腹部をしたたか打った。翌朝、トイレで大量出血し、すぐに受診したが、子どもはもう流産してしまった後だった。既に四ヶ月に入っていただろうとのことだった―。
 それが、有喜菜の離婚の直接の原因となったことは言うまでもない。
 つまり、有喜菜は紗英子と違い、妊娠できる身体を備えているのである。これまで子どもに恵まれなかったのは、ひとえに運が悪すぎたということだろう。
 まあ、子どもがいないという事実には変わりがないし、その分、互いに通じ合うものはあるとは思っている。
「良かった、思っていたより顔色も良いし、元気そうね」
 有喜菜は微笑んだ。紗英子は向かい合う形で並んでいる椅子に座った。
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