この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~
第8章 ♦RoundⅦ(再会)♦
「そうね。信じられないかもしれないけど、私の話は嘘ではないわ。こんなことで、私も嘘を言ったりはしない。でも、私のお腹で今、育っている子どもは他でもない直輝の子なのよ」
 愕くべきことに、有喜菜は泣いていた。
 大粒の涙が堰を切ったように溢れている。
 昔から女の涙には弱い直輝は慌てた。
「何だか君の話は、俺にはさっぱり判らん。よく判るように説明してくれないか」
 優しく宥めるように言えば、有喜菜は涙を零しながら言った。
「奥さんから聞いたでしょ。代理母が妊娠したこと、初めての治療が成功したことは知らないの?」
 直輝は鋭く息を呑んだ。
「まさか。そんな、幾ら何でも君が」
 直輝は小さくかぶりを振り、絶句した。
「幾ら紗英子でも、それはあり得ない」
 有喜菜は泣き笑いの顔で言った。
「冗談でこんなことを言わないわ。紗英子から依頼を受けたのは去年の終わり、クリスマスの日だった。悩んだけれど、引き受けたの。処置を受けたのは三月一日で、妊娠が判ったのが三週間前」
/401ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ