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Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~
第8章 ♦RoundⅦ(再会)♦
 紗英子には良心や優しさといったものはないのだろうか。有喜菜の手前、夫である直輝はただ恥じ入るしかない。
「それは良いの。別に紗英は私に強制したわけでもないし、それなりの報酬を提示して、頭を下げて頼んできたんだし。それを引き受けたのは私よ。だから、別にあなたや紗英をどうこう言うつもりはないの」
「報酬―」
 直輝は情けなさと怒りで泣きたい気分だった。
 俺の、俺が信じていた妻であったはずの女は、長年の親友に札束を積み上げて代理母になれと要求したのか。
 もう、おしまいだと思った。妻との間が既に修復不可能だとの自覚は薄々あったものの、ここまで心が冷えるとは思わなかった。
 今夜、これからマンションに帰って、自分は一体、どんな顔で妻を見れば良い? 何もなかったような顔で紗英子と話ができるだろうか。
「だから、あなたも紗英をこのことで責めたりしないで。紗英は、直輝に代理母については一切話してないはずよ。だったら、最後まで知らないふりを通してね」
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